私は、歯は大切で少しでも削らずにすむのであれば削らずにいたい！と強く思っております。また最近では口のだけではなく全身とのかかわりも報告され、より歯は体にとって重要な臓器であるといわれています。

ですが、多くの患者様は、歯は痛くなってから治療し、また悪くなったらまた治そう、というかたがとても多いというのも事実です。

以下の文章は過去の患者様との会話の一部です。

女性Ａ「先生、結婚式が来月なのですがそれまでになんとか間に合わせてください。

私　　　「しかし、治さないといけない場所が多くありますので、もしかしたら間に合わないかもしれません。

女性Ａ「歯なんてガーっと削って詰めたり、被せるだけだから一気に削ってください。一気に削れば来月ま

　　　　　でに間に合うんじゃないですか？

私　　　「そんなに安易に歯を削ったら歯を悪くするいっぽうですよ。

女性Ａ｢悪くなったらまた治療して削ればいいんじゃないですか？

私　　　「・・・・・」

　　　　　「結婚式は人生の一番の大舞台で一番綺麗なところを見せたい気持ちはよくわかります。ですが　

　　　　　歯は体の大切な臓器の一部なんです。安易に削ってしまえば歯が弱くなって最終的には歯を失う

　　　　　ことにもつながりかねません。

女性Ａ「えっ・・そうなんだ・・。

私　　　「表面的に美しく白い歯にするのは簡単です。来月にも間に合います。ですがせっかく治療をされる

　　　　　なら今だけでなく、将来のことを見据えたしっかりとした治療をさせていただきたく思います。

　　　　　私も全力を尽くしますので一緒に頑張っていきましょう。

以上

この方はしっかりと通院されいまは幸せな新婚生活をおくっていることでしょう。歯は安易に削るのではなくできるだけ削らないにこしたことはありません。わたしは削る必要がある歯でも削る量を最小限にとどめる治療を心掛けております。

歯は思っている以上に大切なのです。